The Lotus Eaters

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誰が Lotus Eaters なのか : IBM Notes/Domino Day 2018 Summer

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2018/7/3に、IBM Notes/Domino Day 2018 Summerに参加すべく品川プリンス クラブexという微妙におしゃれなホールに行ってきました。
 
セッション自体は、情報的には既出のもの以外に特段眼を見張るものはなかったと思いますが、会場の選択や演出、スピーカー/スタッフのみなさんの服装などから、V10での「新し感」を更に目に見える形にされている感触は受け取れました。IBM赤松さん、松浦さん、臼井さんのこの動画もとても良い感じですね。
 
 
さてV10についてはやはりHCL Nomad、すなわち「LotusScriptも含むDominoネイティブアプリがそのままiPadで動く、しかもNRPCで」という、今までのことを思うと魔法のような強烈なソリューションのインパクトが大きいです。名前も新しくて好きです。とは言え「3年早ければ」と思わざるを得ませんが。ID Vaultを使うって言ってましたが、よく考えるとそりゃそうですね。でもiPadでID Vaultってどうやるんだろう、というイメージがまだ湧きません。
 
あとはNode.jsがDomino開発環境に統合される模様。そもそもJavaScriptは、WEBアプリサーバであるDominoの開発環境としてでは大昔から実装済みなので、ある意味通常進化だとは思います。でも「いまからDomino勉強するんですかあ。LotusScriptってなんすかあ」という若い人にも「Node.jsでやってね!(Dominoかどうかは知らなくていい)」と言えるのでしょうか。そういうわけではないのか。
 
このような新機能は別として、去年のV10リリース発表以後「今までなかなか公には出てこなかったNotes/Dominoのロードマップや機能、方向性が、途切れることなく継続して、どんどんがっつりと表に出てくる」という点に於いてIBMのやる気と本気を垣間見ますし、その辺りが見えなくて今後の方向をご心配されていたNotes/Dominoユーザに於かれましては非常に力強い安心材料だと思います。今までのように「ロードマップが見えないから、Notes/Dominoを次のインフラとして選択できない」という理由はもう使えません。これまで「IBMはもうNotes/Dominoの販売をやめる」「開発を止める」という根拠のない風評をよく耳にしていましたが、いまそれを口にすれば単に「発表されていることを知らない」というだけのことです。しかしそれは同時に、発信側にとっては「まだ全然届けられていない」ということでもあります。そもそもNotes/Dominoに興味を持っていない人(一番注意すべき層)にまでいかにリーチするか。とても難しい問題だと思います。
 
Notes/Dominoユーザはいいとして、翻ってMicrosoft製品、あるいはサイボウズ製品、なんでもよいのですがそのあたりの「コラボレーションソフトウェアと呼ばれているものをすでに利用している企業」が、いまここで、それがどれだけ優れていてかつ新しいと言える製品だとしてもNotes/Domino V10を選択してど新規導入するか、と考えた場合、どうでしょう。特にMicrosoft製品の強みはOfficeとADと認証の三位一体であり(他にもたくさんあります)、それを覆すのは並大抵ではありません。
 
一部で話題の色については、個人的には青だろうが黄色だろうがなんでもいいです。なんならワインレッド色くらいにして安全地帯とタイアップして「なにこれIBM新製品出したの? Node.jsの開発環境がくっついてるWEBアプリサーバ? ディレクトリもセキュリティもDBも統合してるの? なにそれすごくない? 今以上これ以上愛されるの?」くらい言わせてほしいです。その色だとTIvoliに間違えられるか(Tivoliとは)。

The Lotus Eaters

ホメロスオデュッセイア」第9歌に於いて、オデュッセウスたちが最初に辿り着いた島の住人
ジェイムズ・ジョイスユリシーズ」第5挿話の章題
・イギリスのギターポップ/ネオアコースティックバンドの名称